USB-DACとサウンドカード

Posted: 2014年11月15日 カテゴリー: 音楽, PC, 携帯端末

パソコンからの音楽を高音質で再生する、その為の機器の話です。

「価格も導入もお手頃に」といったライトユーザー向けの記事です。
オーディオマニアといったヘビーユーザー向けの記事ではありません。ご了承ください。

近年でオーディオ市場に拡大している「USB-DAC」。

これはUSB接続のD/Aコンバーター(デジタル-アナログ変換)が内蔵されたアンプの事を示します。

通常D/Aコンバーターとアンプ自体はパソコンの基板上にあります。(これが無くては音が鳴りませんw)

そもそもD/Aコンバーターとは、
デジタル情報である音楽データを音として認識できるアナログ信号に変換する機械です。
そして変換したアナログ信号を適正に増幅する役目がアンプになります。

ですがパソコン筐体内ではさまざまな高周波ノイズが出ており、
このノイズがD/Aコンバータで変換されたアナログ信号へ悪影響を及ぼします。
これが単純な音質劣化に繋がります。

それを回避する方法として生まれた選択肢が「USB-DAC」になります。

それでは表題にある「サウンドカード」とは何か?
パソコン自作ユーザーなら既知でしょうが、パソコン専用の音響用増設基盤です。

※ グラフィックボード(ビデオカード)の音響版という概念です。

「USB-DAC」が外付け機材なら、「サウンドカード」は内付け機材ですね。

そもそものサウンドカードの役割は、パソコン基盤(オンボード)のオーディオ機構の代わって、
パソコンへの負荷軽減と音質向上ための処理基盤でした。

ですがパソコン性能の向上でサウンドカードの意義が微妙となり、
導入にもある程度のパソコン知識が必要なことから、今では衰退しつつあります。

そんなUSB-DACとサウンドカードですが機能はまったく同じです。
それぞれの特徴を列挙してみると、

 [USB-DAC]

  ・ 外付けUSB接続なので設置が簡単。
  ・ ポータブル型から据え置き型まで性能も価格も多彩。
  ・ 導入に専門知識が不要。
  ・ 小型は持ち運びが可能。
  ・ スマートフォン、タブレットにも利用可能。

 [サウンドカード]

  ・ 内蔵なので省スペース化。
  ・ 導入はデスクトップパソコン対応がほとんど。ノートPCはほぼ不可。
  ・ 導入にパソコン知識が必要。
  ・ 再生リダイレクトが有効な機種が多い。
  ・ ECM(電磁)シールドで覆ったノイズ対策機種がある。

「設置が単純で手軽でノイズも少ない」が好印象で、現状はUSB-DACが市場拡大しています。

ですがUSB-DACにも落とし穴はあります。

  ・ USBケーブル接続は最長2mまで。長いほどノイズ混入が多い。
  ・ 折角の外付けでも、性能によってはDAC自身がノイズ発生源になる。

前者は気をつければ良いだけですが、後者なら本末転倒です。

そこで重要なのが「THD+N」と「S/N比」の値です。

用語の詳細は省略しますが説明すると、

 THD+N: 全高調波歪率+騒音のこと。(Total Harmonic Distortion + Noise)
       THD値のみを示すこともあるが、信号の歪みを示している。
       この値が小さいほど機器が高性能。
       単位は%またはマイナスdB。

 S/N比: 信号に対する雑音の値を示す。SNRとも表記する。(Signal to Noise ratio)
       出力状態と入力無し状態の比で、値が大きいほど高品質。
       低品質だと入力無し(無音)状態でもノイズが聴こえる。
       単位はdB(デシベル)。

機器の仕様書にこの項目があれば良心的ですが、記載が無ければ大抵は信用できません。
(この項目はライン出力とヘッドホン出力で異なるため、両方の記載があります)

参考程度の良質な性能の目安値は、

 〔THD+N〕  %表記: 小数第四位(ライン出力)、小数第三位(ヘッドホン出力)
        -dB表記: -110dB±4dB

 〔S/N比〕  dB表記: 120dB±4dBが高品質。

性能によってはUSB-DACよりもサウンドカードのほうが高性能ということも十分ありえます。
ですのでUSB-DACの一番の利点はノートPCやタブレット、スマートフォンとの併用だと思われます。

もちろんサンプリング周波数や量子化ビット数が高いことも重要ですので、
以下の記事も参考にしてください。

再生機器は高性能でも、イヤホン・ヘッドホンの性能が未対応なんて凡ミスは論外です。

 【ハイレゾ音源 -基本と再生機器-はこちら】

 【ハイレゾ音源 -MP3からFLACへの転機-はこちら】

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最終更新日: 2014年11月15日

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