ハイレゾ音源 -MP3からFLACへの転機-

Posted: 2014年11月12日 カテゴリー: 音楽, PC

「音楽ファイルはFLACの時代が来ている。」

3年前に基礎知識としてMP3ファイルの事を記述しましたが、
最近ではハイレゾ音源の提供開始でMP3全盛期とは言えない状況になってきました。

簡単に言えば、CD音質を超える音楽を扱う時代が到来した、ということです。

そこでMP3に代わって注目されているのが”FLAC(フラック)”ファイルです。

FLACの正式呼称はFree Lossless Audio Codec。ファイル拡張子「.flac」。
音楽CD規格(16bit , 44.1kHz , 96dB)を超える高音質なオーディオファイルです。

FLACファイルの特徴としては、

  ・ 可逆圧縮のため音質劣化が無い
  ・ オープンソースのため商用・非商用問わず利用しやすい
  ・ エンコード・デコードが高速
  ・ MP3やWMAのような不可逆性ファイルよりも高音質
  ・ 4GB以上のリニアPCMデータ対応

音質的特徴は、

         量子化ビット数: 8bit~24bit
  サンプリングレート周波数: 8kHz~192kHz
          チャンネル数: 1ch~8ch

まず知っておくべきことは「可逆性」と「不可逆性」の違いです。

単純な話、無圧縮の音楽ファイル「WAVE」「AIFF」に劣化なく戻せるものを可逆性、
劣化無しに戻せないものを不可逆性と言います。

広く使われている「WMA」や「MP3」などが不可逆性ファイルで、
反対に「APE」「WMA Lossless」「Apple Lossless」「FLAC」などが可逆性ファイルになります。

音声データ部を損なわず、その他の部分を圧縮加工している。だから逆変換しても音質は劣化しない。
それが可逆性がある音楽ファイルです。

極端な話、WAVE ⇒ FLAC ⇒ WAVE ⇒ FLAC … というファイル変換が音質劣化無しで可能になる、ということです。

簡単な音質的特徴の比較をしてみると、

mp3-flac比較

 

 

 

 

 

 

 サンプリングレート(Hz):
   ⇒ アナログ信号をデジタルへ変換する作業を1秒間に何回行うかを表した数値。

 量子化ビット数(bit):
   ⇒ 音の大きさを無音から最大音量までを何段階で再現するかを表す値。音の解像度。

 ビットレート(bps):
   ⇒ 1秒間に1bit(8bit = 1Byte)のデータが転送される速度の値。

 チャンネル数(ch):
   ⇒ 1chならモノラル、2chならステレオ

アニメ(パラパラ漫画)に例えると、

   サンプリングレート ⇒ 「描いた枚数」
   量子化ビット数 ⇒ 「1枚あたりの絵の精細さ」
   ビットレート ⇒ 「絵をめくる速さ」 (遅ければカクカクな動き)

のようなものになります。

今回、比較表には無理やりにFLAC形式のビットレートを記述しましたが、本来はしません。

従来MP3など不可逆性ファイルは、ビットレートの値から圧縮の割合を想定し、それが音質の目安になっていました。
ですがマスタリング時の音に戻せる可逆性の音楽ファイルには、ビットレートから音質を想定することに意味が無いためです。

ですのでFLAC形式は、サンプリングレートと量子化ビット数から音質の想定をします。

気になるFLACのファイル圧縮率ですが、
600kbps~1000kbpsだと圧縮率20~50%くらいになります。(WAVファイル比較)
やはりFLAC形式はMP3と比較すると、容量が大きくなってしまうことは仕方が無いのでしょう。

もちろんFLACファイルを再生するとなると、再生プレーヤーも対応したものを選ばなくてはなりません。

以前ではFLAC再生非対応なプレーヤーが多かったですが、
現在は対応している品も多く、比較的安価でも2万円弱の商品が販売されています。

パソコン上での再生プレーヤーは以下のものがお勧めです。

  ・ foolbar2000
  ・ AIMP
  ・ uLilith
  ・ Media Monkey
  ・ iTunes

列挙してみたらすべてASIOドライバ対応ですね。

 【ハイレゾ音源の再生機器の基準はこちら】

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最終更新日: 2014年11月12日

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