PC自作パーツ説明(グラフィックボード編)

Posted: 2011年6月4日 カテゴリー: 雑学, PC

グラフィックカード、ビデオカード、ビデオボード、VGAとも呼ばれ、GPU(描画処理演算装置)とVRAM(ビデオメモリ)、それと映像出力端子をまとめた基盤上の装置です。描画処理を専門で行うパーツで、これが無いと画面に何も映りません。
CPUやM/Bに描画機能が内蔵されている(オンボートと呼ぶ)場合は必要のないパーツですが、3DCGや3Dゲームといった高度な描画操作時には必須なパーツになります。これはオンボード仕様だと性能が貧弱のためです。

 ※GPUとは描画処理を専門に行う装置でビデオチップとも呼ばれる。VRAMは描画処理専用に搭載されたメモリ(MB)のことです。

まずグラフィックボードには大別して2種類に分類できます。
nVIDIA(エヌビディア)社の「GeForce」シリーズと、ATI社の「Radeon」シリーズの2種です。
これは各々GPUのブランド名でもあり、グラフィックボードを製作・販売するメーカーはどちらかのGPUを使用しています。どちらのGPUにも特色があり、

GeForce(ジーフォース) … 3D描画、3Dモデリング作成など3次元描画に長けています。
                反面、消費電力が大きく価格も高級品嗜好。

Radeon(ラデオン) … 2D描画、動画再生に強く、DVD・Blue-ray再生をより精細にします。
              GeForceよりも省電力かつ低価格だが発熱量が大きい。

このため自作する際はどちらのブランドが使用用途にあっているかを選択する必要があります。
※余談ですが各々のブランドにはシンボルカラーがあり、GeForceは緑色、Radeonは赤色となっています。

ここからは各ブランド内のクラス分けについて説明します。
基本は数字が大きいほど高性能といえます。(広義のクラス分けでローエンド、ミドルエンド、ハイエンドと呼ぶこともあります)

GeForceの場合 … 最新世代は3桁数字とGTXまたはGTS表記、旧世代は4桁数字と末尾にアルファベット表記で表しています。

  例: 最新世代 ⇒ 590GTX、560GTS、560Tiなど、 旧世代 ⇒ 9800GTX 8800GTS、7800GT、6800Ultra、5600FXなど

Radeonの場合 … 最新世代はHDと数字4桁表記、旧世代はXと4桁または3桁数字の表記で表しています。

  例: 最新世代 ⇒ HD6990、HD5870、HD4850など、 旧世代 ⇒ X1950XTX、X1900GT、X1800XL、X850XTなど

このようにナンバー毎にGPUの種類と性能が異なり、詳細としてはGPUとVRAMのクロック数値(MHz)が異なっています。
また販売メーカー毎にも異なっていて、VRAMの容量(MB)にも違いがあります。VRAMは多いほど高速処理が可能です。
現行の搭載容量は128MB~4096MBがあり、1024MB(1GB)以上が主流です。これはメインメモリとは異なり増設は出来ません。

グラフィックボード自体のM/Bへの接続方式は「PCI-Express x16」が主流なので、特に迷うことは無いと思います。

また通常はグラフィックボード1枚に対してGPUは1つですが、GeForce590GTXやRadeonHD6990にはGPUが二つ搭載された構成、デュアルGPU仕様といった特殊なものもあります。(この場合、処理も高速ですが発熱量、消費電力も増加します)

上記のデュアルGPUとは別で、複数のグラフィックボードを繋げて接続する方法もあります。

GeForceでは「SLI」、Radeonでは「CrossFire」と呼ばれ、PCI-Express x16が2レーン以上あるM/Bで実現できる方法です。
現行の最高峰ではデュアルGPUのグラフィックボードを2枚繋げて、クアッドGPU環境にすることも可能です。

最後に発熱についてですが、これの心配はハイエンドモデルなグラフィックボードだけです。
ローエンド・ミドルエンドモデルについてはリファレンスクーラー(初期付随のクーラー)で十分だからです。

グラフィックボードは高負荷をかけると、GPU温度が80℃を超える場合があります。この場合は冷却クーラー(VGAクーラー)を別売りの高性能クーラーに換装するなどの作業が必要になるかもしれません。(換装するとメーカー保障対象外になるので注意)

 ※ミドルエンド・ハイエンドの場合、高性能VGAクーラーを搭載した商品がありますが、大型のため2スロット占有(PCIスロット2つ分の空間)となる場合があるので、購入前にM/Bの空き状況も確認しておきましょう。

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最終更新日:2011/06/05

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